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あのころとなにも変わっちゃいない



わけがない




苦しいときのがおぼえてるし



苦い顔して笑ってたような青春もあったし




すべてがいまにつながってるとはおもわないけど



やっぱりわたしは ずっとわたしだ




染まることはあったって染まりきることは一生ないから



どこかにわたしは昔からずっとわたしであるのだ




夢とか選択肢とかなかったし



じょうずに歩けたらほめてくれるから歩いていただけだったけれど



十代の暮れにおとずれてしまったアイデンティティ



親を泣かせた




親が泣いてるとき わたしはたぶんいちばん楽しんでた



残酷なものだ




自我を守るあまりにないがしろにしたひとやものがあふれて



器をこえて 消えてった




取りかえしのつかないことを何度もくり返した




体内がきゅう、となるあの感覚は



甘ずっぱいといえばうつくしいし


苦悩だといえばただしんどい



自慰行為後の生乾きのティッシュとか


引き出しの缶の中の名刺とか



うんざりするのに なぜ憎みきれないのか




夢みて笑ってる顔にさえ


きゅう、となる




なりたいひとにはなれないとしてから



はなれてたわたしと すこし話をしたような気になった




もっと



ちゃんと顔を見てたらよかった




明日の朝にはもう忘れてるだろう




今夜のわたしよ

あせるなかれ