是好日

大学のころ、今がいちばんたのしいとおもってた


地元をでて、目新しい環境に酔い、なにもかもが魅力的で、ホームシックなど一年目の一ヶ月でおわった



友だちができて、サークル入って、先輩ができて、バンド仲間ができて、恋人ができて、バイトして、旅行にいって、夜遊びをして、今思えば毎日が祝日みたいだった



それから、10年経って、社会人して、荒波にもまれてすこしたくましくなって、後輩ができて、恋をして、まとまったお金を得て、すこし冷静になった



そして、15年目、今にいたる




年々変わってゆく楽しみや悲しみには、その歳でしか味わえないものがなんとなくある気がする



まだまだぺーぺーだな、なんてちょとへこんだ山場をこえて、気がぬけて、恋人と連休をすごした



いきたかったな、なんて、言わなければよかったと、猛省

ごめんね、体、こわしてつかれてたろうに



車借りて、わたしを乗せて、運転して、あそぶ道具など準備して、釣りにいって、キャンプみたいなことをして、温泉にゆき、運転して、純情屋へいき、運転して、車返して、を、一日でしてくれた



天川村はすばらしかったし、なにもかもたのしかったし、純情屋なんて何年ぶり、おいしいに加えてなんだか感慨深くて、そんなすてきな一日だったけれど、なによりも、なんか、これまでにない、すごいらあったかいものがわたしのなかにずっとあって、この感じ、そうそうなれるものじゃないな、て、なんとなく思って、わけもわからず胸がいっぱいだった



わたしの恋人は、わたしのしらないものをもってるひとみたい



ただただ感謝
ほんとにありがとう